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「ねえ、アンタ、コスプレの衣装とか持ってない?」
と、母親に真顔で聞かれた。
え…、ど、どういうこと…?って、すごく低い声で聞き返してしまった。
人間、驚きすぎると逆に冷静になるよね。
話を聞くと、今度ある敬老会の出し物で奥様方で各自コスプレをして踊りを披露するそうな。
それで、私に何か適当な衣装がないか聞いてきたらしい。
彼女は、私の高校時代の制服がベスト!と思ったらしいが、私は高校の制服は着なくなったその日に処分してしまったのを思い出して悔しがっていました。
あったら着るんかい。
私が制服をその日に捨てた理由が『あったら着ちゃうから』だったというのに。
いやね、別に着てもいいと思いますよ。高校卒業しても。
私には、それが出来ない理由があるだけで。
と、いうのも私が現役で高校生だった3年生の時に、友達に聞いたんです。制服って、卒業したらどうしたらいいんだろうね?って。
その友達は、美しいバラには棘があるの代表とも言えるような、まるでモデルな外見をしておいて、言うことはすごい心に突き刺さるというクールビューティーなお嬢さんだったのですが
その彼女に
『着たらいいんじゃない?10年後くらいにさ。鏡の前で一人、私、全然イケるじゃん!!ってやってなよ』
って、すっごい侮蔑の眼差しを向けられながら言われたんですよ。
私、その時まだ現役ですよ?
そんなこと、しでかしてもないんですよ。あくまで、彼女の妄想の中の10年後の私なのに、本当に蔑むような口調で言われたわけです。
それはさすがに私も
『全然イケません!そんなことしません!!すぐに捨てます!!!』って、敬語で約束しちゃうよね。
お前らは、白昼の教室で何をやっているんだ。
そんな理由から、手元に制服なんて残っていないんですが
母親(もうすぐ50★)がイケるんなら、私も…!!!?と思ったりもしたのですが
あの時の彼女の言葉が未だに心に突き刺さっているので、できません。ゴミを見るような目を現実にするわけにはいかないんだ。
いや、だからないんですけどね。制服。
で、私の制服はダメということで母親のコスプレをどうしたらいいか真剣に考えたのです。
母親は、私のミニスカートとかはけばいいじゃん!と思っていたみたいですが、そんな中途半端なことしても意味不明だろ!やるなら、ちゃんとしたのやらないと面白くともないだろ!!ということでこっちも必死でした。
ピンクでミニスカートのナースは!?
メイドだにゃんにゃんは!?
娘の私物です、なんて嘘ついたらこれは絶縁な。
あ!チャイナはどうだろう!?露出もそんなにないし、何より家に置いておいても恥ずかしくないよ!
はっ…!猫耳…!猫耳にゃにゃーんとか、ウサ耳だピョンとかはどうよ!?耳だけつけて、可愛い服着てればイケんじゃね!!?
↑何故かすごく興奮しています。
冷静になって考えてみれば、何を母親のコスプレについて真剣に考えているんだ、と思わなくもない。
全国に、母親のコスプレについて真剣に考えた子供がどれだけいるのか緊急アンケートだわこれは。
とかなんとか大はしゃぎしていたら、母親に
『アンタ…本当に、アイディアが豊富よね…!もし、本当にウサ耳が必要になったら手伝ってね…!』ってすごい感謝されたよ。
感謝されて、こんなに哀しい気持ちになったのは久々です。
まあ、何って母親とは言え、他人事って本当に楽しいよね!ってことです。
母親(もうすぐ50)のコスプレが見たいかと言われれば、全然。ですが、そこに至るまでの過程がワックワクだぜ…!
これから1か月、楽しく生きていけそうです。
そんなゴミを見るような目はやめてください。
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